みら活ストーリー 第 5 話 「割れた石板の謎」

遺言の塔に入る一行

塔の中は、ひんやりとした石の階段が、ぐるぐると上へ続いていた

壁には古い文字がびっしりと刻まれている
けれど、ところどころ霧のようにぼやけて、読めなくなっていた。

みらお

うう……なんだか、空気が重いね

みー坊

この塔はね〜『遺言』
をテーマにした試練の塔なんだッ
のぼっていくと、遺言の知恵がわかるようになってるんだよ〜☀️

みらお達が階段をのぼっていくと、ふわふわと宙にただよう、もやもやした魔物が立ちふさがった。
輪郭がにじんで、はっきり見えない

みー坊

出たなーッ!
こいつはアイマイモコン
『どっちでもいい』
『なんとなく』って
なんでも曖昧にしちゃう魔物なんだッ

みらい

曖昧に〜?みらい、こわいッ🌟

みらら

ぶりっ子発動〜💕

みー坊

…そうだよ、遺言もね、曖昧に書くとのこされた
人が困っちゃうんだッ
『たぶんこうだろう』
じゃケンカのもとになっちゃうもんッ☀️

そのとき、アイマイモコンが不意に、みらおめがけてもやもやの霧をぶわっと吹きつけてきた!

みらおの頭の中が、ぼんやりとかすんでいく…
「あれ……おれ、なにしに来たんだっけ……
まあどっちでもいいや〜……」

「みらおッ、しっかりして!」心配そうなみらい

みー坊は強い口調で言った
「みらおーッ、はっきり決めるんだ〜ッ!
曖昧をやっつけるには
『ちゃんと言葉にすること』
がいちばんなんだよーッ☀️」

我に返ったみらおは、ぶんぶんと頭をふって、霧をはらった
「……そうだ。おれは
この村のみんなを助けに来たんだッ!」

みらおのはっきりとした言葉が、一筋の光となりアイマイモコンを照らす

もやもやの魔物は
「ぐはぁ、モヤモヤがうすれていく〜…
アトデ…イ…様ぁ〜…」
と声をあげて、すうっと消えていった

「やった〜🌟」とみらいが喜ぶ

飛び跳ねてはしゃぐみうら
「みらお、かっこよかったみゃ〜🐾」

みー坊が言った
「これが遺言の基本なんだッ☀️
『はっきり、ちゃんと残す』これだけで
のこされた人がうんと楽になるんだよ〜☀️」

そのとき、みらら がぴこんと反応した

みらら

遺言って、書き方にも種類があるんだよね〜💕

みー坊

そうなんだッ!
大きく分けて三つ
自分で手書きする
 …『自筆証書遺言

お役所みたいなところで作る
 …『公正証書遺言

内容をひみつにできる
 …『秘密証書遺言
どれも、ちゃんとルールを守らないと
無効になっちゃうんだ〜ッ☀️

みらい

へ〜そーなんだー!
ただ書けばいいわけじゃないのね

みらら

そうなの〜💕
あと、せっかく書いても、なくしちゃったり
見つけてもらえなかったら意味がないでしょ? 
だから『どこに保管するか』もすっごく大事なんだよ〜💕

みー坊

自筆の遺言は、見つけたあとに家庭裁判所で『検認』っていう手続きがいることもあるんだッ。

むずかしく聞こえるけど
ようは『これは本物ですよ』って確認することなんだよ〜☀️

みらおは、うんうんとうなずきながら聞いている
さっきまで「縁起が悪い」と思っていた遺言が、だんだん「やさしい知恵」に見えてきた。

やがて階段をのぼりきると、いちばん上の部屋に出た。

そこには、台座の上に——半分に割れた、古い石板が置かれている。

みらおがそっと手に取り
「これは……?」

石板には、見たこともない文字がびっしりと刻まれている
けれど、何度見ても、まったく読めない。

みー坊はしばらく考え、真剣な表情で
「うーん……僕でも読めないッ
こんなの、はじめてだもん」

みららも興味津々に見ていたが
「みららもぜんぜんわかんない、ムリ〜💕
でも、なんだか
すっごく大事なものな気がする💕」

そのとき、塔の壁の文字が、ほんの一瞬だけ光った
みー坊が、はっと気づく。

みー坊

…あっ、壁にね、こう書いてある
千年前の話だッ☀️
『五人の賢者、魔王を封じ、知恵を五つに分かちて世界へ散らせり』——

みらい

五人の賢者……?

なぜだろう
みらいは、その言葉を聞いたとき、胸の奥がきゅっとなった
まるで、ずっと昔に聞いたことがあるような、ふしぎな感覚

みー坊

この石板は、その賢者たちが残したものかもしれないねッ……
今は読めないけど、いつかきっと意味がわかる日が来るもんッ!
だから、大事に持っておこう〜ッ☀️

みらおは、割れた石板をそっとカバンにしまった。

半分しかない、読めない石板
けれどそれは、千年の時をこえた、大きな物語のはじまりの欠片だった…


次回:第6話「整えることが、すべての始まり」
塔の主との対決。そして、羅針盤に最初の針がはまるとき——。

あわせて読みたい
みら活ストーリー 第 6 話 「整えることが、すべての始まり」 みらおが割れた石板をカバンにしまった、その時だった。塔が、ぐらりと大きくゆれた。 天井のほうから、重たい影が、ずるり……とおりてくる。それは、まるまると太った、...

1話から読む

あわせて読みたい
みら活ストーリー 第 1 話 「魔王、復活 〜嘆きのはじまり〜」 ここは、のどかな王国ミラドの片隅にある、小さな家朝の光が、やわらかく差し込む窓辺で、黒猫のみーちゃんが、ぴくりと耳を立てた。 「……ニャ」夢を見ていた。暗い、と...

前回:第 4 話 「遺言の塔へ」

あわせて読みたい
みら活ストーリー 第 4 話 「遺言の塔へ」 旅を続けて数日みらお達は小さな村にたどり着いた。 ところが、村の様子がどこかおかしい人々は元気がなく、みんなうつむいて歩いているそして村の奥には ——天高くそび...

全話リストはこちら

あわせて読みたい
みら活ストーリー 〜第 1 章〜 『未来の羅針盤と勇者の盾』 みら活ストーリー 第1章の全話リストです。第1話から順番に読むのがおすすめ!各話5分ほどで読めます。

キャラクター図鑑はこちら

あわせて読みたい
「みら活」に登場するキャラクターたちを紹介! 世界観を支える4人+1匹の仲間たちと••• はじめに やっほ〜!ぼく、みー坊だよ☀️「みら活」に登場するメンバーたちをぼくが紹介するね!みんな、それぞれ得意なことや...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

終活をポジティブにアップデートした
『みら活』を発信中!
みらおファミリーといっしょに
未来をつくっていきましょう。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次